禁煙の飲み薬、供給停止からまもなく1年 薬なしで「できる」鍵とは
禁煙を目指している人たちの治療に広く使われてきた飲み薬「チャンピックス」が出荷停止となってまもなく1年になる。発がん性物質が見つかったためで、再開は今年後半以降になる見通しだ。日本禁煙学会の作田学理事長は、チャンピックスの出荷再開を待ち望む一方で、「時間はかかるが、薬なしでも禁煙は可能なので粘り強く挑戦してほしい」と話している。
同学会などによると、たばこをやめるには依存性が高いニコチンを断ち切る必要がある。たばこをやめて2~3日すると、ニコチンが体内から抜けるが、イライラしたりたばこを欲しがったり。気持ちがコントロールできず、また吸ってしまう人が多いという。
市販のニコチンガムを薬局で買うなどして自分の力で試みるという選択肢のほか、禁煙を望む人のために、禁煙外来が全国で1万7千カ所展開されている。外来で処方されてきたのが、米ファイザー社製の「チャンピックス」(一般名バレニクリン)だ。
ファイザー社などによると、チャンピックスは、吐き気や頭痛などの副作用が出る一方で、喫煙時の満足感を少なくしたり、ニコチンが体から抜ける時のストレスを軽くしたりする効果がある。2008年に日本で承認されて以降、多くの外来で処方されていた。だが、発がん性物質が見つかり、21年6月に出荷停止に。薬が出せなくなったために休診に追い込まれた外来もあるという。
薬なしでの禁煙、方法は?
チャンピックスのほか、外来…
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