DAZNは好調だったけど 「7割」の数字が示すWEリーグの課題

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聞き手・照屋健 堤之剛
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 日本初の女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」が昨年9月に開幕し、今年5月に初年度は幕を閉じた。平均観客数は目標に掲げた5千人には届かず、1560人にとどまった。リーグトップの岡島喜久子チェア(代表理事)に今季の手応えや課題、来季の目標を聞いた。

 ――リーグを設立し、どんな思いで過ごしてきましたか。

 「選手にとってプロ化したことは非常によかったことだと思います。(アマチュアの)なでしこリーグでは、午前中は仕事をし、午後や夕方から練習に行くという生活を長いこと強いられてきた選手がいっぱいいます。職業としてサッカーができるようになり、午前中に練習をして午後からフィジカルトレーニングの時間を取れることになったことは大きなことだと思います」

 ――個々の選手の動きは変わってきていますか。

 「なでしこジャパン(日本女子代表)はテクニックの部分では世界で通用している。けれども、体の当たり、スピード、キック力はアメリカ、ヨーロッパの選手に劣る部分があったと思います。でもフィジカルトレーナーの下でトレーニングをし、食事管理もしてくれる状況ができたことによって、スピード、インテンシティー(強度)の高いプレーがもっとできてくると思います」

 「なでしこリーグの試合を見てからWEリーグの試合を見ると、スピード、プレー強度も全然違う。プロになった成果がフットボールの面ではちゃんと出ていると思いました。2023年のワールドカップにつながるかというと、まだ完成度は高くない。ただ24年パリ・オリンピックあたりにはかなりフィジカル面で完成度が高くなっているのではと思います」

 ――リーグの一番の課題はなんですか。

 「数字としては明かせないん…

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