開始から2カ月、様子見? 小児のコロナワクチン接種率1割台
5~11歳向けの新型コロナウイルスのワクチン接種が3月から本格的に始まり、2カ月がたった。進み具合はいま、どんな状況にあるのか。
首相官邸によると、5月2日現在で全国で1回目接種を終えたのは13.5%(速報値)。職域などで64歳以下への接種が本格化した昨年6月からの2カ月間で約30%だったのに比べると、あまり進んでいない。
地域差もあり、朝日新聞が電話などで確認したところ、関西圏と首都圏を比べると、首都圏のほうが接種率は高い。
大阪府は5月1日時点で1回目を終えたのが5.6%と全国平均を大幅に下回っていた。ほかの関西圏では、滋賀県10.6%、奈良県8.7%だった。
首都圏では、東京都14.3%、神奈川県11.5%、埼玉県14.9%、千葉県16.0%と、神奈川以外はいずれも全国平均をやや上回っていた。
努力義務の対象外
一方、5~11歳向けのワクチンについて、厚生労働省はオミクロン株への感染を予防する効果が一定期待されるとする一方で、有効性を示す資料が十分に集まっていないとして、現段階では予防接種法の「努力義務」の対象外としている。
12歳以上とは異なり、保護者が子どもに接種させるよう努める義務はない。
朝日新聞の取材では、「努力義務が課されていないため、競争をあおるような接種率は公表しない」「数字の目標は立てず、追っていない」などと回答した自治体も少なくなかった。
専門家4人の見方
現状を専門家はどうみるのか。
「保護者が、『もうちょっと…
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