フィンランド加盟申請、NATOは歓迎 極寒の地での軍事作戦秀でる
ブリュッセル=青田秀樹 ワシントン=高野遼
フィンランドのニーニスト大統領とマリン首相は12日、北大西洋条約機構(NATO)について、「フィンランドはただちに加盟申請しなければならない」と共同声明で明言した。ロシアの脅威がウクライナ侵攻で現実のものとなり、欧米の安全保障の枠組みが強化される方向になった。
「手続きはスムーズで早いだろう。フィンランドは(すでに)欧州・大西洋地域の安全保障に貢献している最大のパートナー国の一つだ」。ストルテンベルグNATO事務総長は12日、加盟の意思表明を歓迎した。実現すれば北極圏から地中海までNATO諸国が南北ひとつながりになってロシアへの防衛ラインが築かれる。
NATOの拡大は1949年の創設以来9回目。旧ソ連を盟主としたワルシャワ条約機構の構成国だったポーランドやハンガリーが加盟した99年、旧ソ連から独立したバルト3国などが続いた2004年以来の大きな転換点といえる。
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