山陰・因美線の存続で沿線1市6町 平井知事に働きかけ要望
大久保直樹
JR西日本が利用者の少ないローカル線の収支を公表したことについて、鳥取県東部と兵庫県北西部の山陰線と因美線沿線の1市6町の首長らが27日、鳥取県庁を訪れ、平井伸治知事に路線の維持・存続を国に働きかけるよう要望した。平井知事は取材に、大型連休明けに上京して政府に要望する方針を示した。
要望は、通勤や通学、通院など地域交通の重要性の理解をJRに求める▽国の積極的な関与と支援を他府県と働きかける▽沿線市町と利用促進や利便性向上への取り組みを一層推進する――の3項目。鳥取市の深沢義彦市長は「地域住民に欠かせない重要なもので、国策としてもしっかり検討してほしい」と求めた。
報道陣に対し、平井知事は「但馬や津山方面も含め、私たちのふるさとの大切な生活の一部だ。一方的に収支のみで廃止とならないよう声をあげていきたい」と話した。