パキスタンで自爆テロ、中国人教師ら4人死亡 孔子学院関係者狙う?
パキスタン南部にある最大都市カラチの大学付近で26日、中国人が乗る車両を狙ったとみられる自爆テロが起き、中国人教師3人と運転手の計4人が死亡した。中国の進出に反発する現地の武装勢力「バルチスタン解放軍」(BLA)が同日、犯行声明を出した。
現地メディアによると、26日午後、車両が大学構内に入ろうとしたところ、出入り口近くに立っていた黒い服を着た女性の付近で爆発が起きた。犠牲になった中国人教師は、中国当局側が中国語の普及などを目的に各国で展開している「孔子学院」の関係者で、他にも4人が負傷したという。
犯行声明を出したBLAはパキスタンからの独立を目指し、現地治安当局などへの襲撃事件を繰り返しているほか、中国が主導する巨大経済圏構想「一帯一路」による開発事業を非難している。2018年11月には、カラチにある中国総領事館を襲撃して警察官数人を殺害した。今回の声明では「女性の構成員による初の任務だった。我々の歴史に新たな章を刻んだ」とした。
シャリフ首相は今回の自爆テロを受けて、「凶悪な攻撃により、中国の友人を含む尊い命が失われたことを深く悲しんでいる。卑劣なテロ行為を強く非難する」とツイッターに投稿した。(石原孝)
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