JR東海、2年連続の赤字決算 コスト削減は効いたのに……

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内藤尚志

 JR東海が2年連続の赤字決算に沈んだ。リニア中央新幹線の建設で、巨額の借金を抱えたことが響いている。

 26日に発表した2022年3月期決算は、税引き後の最終的なもうけを示す純損益が519億円の赤字だった。

 コロナ禍が直撃した前年は、稼ぎ頭の東海道新幹線で乗客が激減するなどして2015億円もの赤字を計上。1987年に会社ができてから初の赤字決算となった。

 その後新幹線の乗客数はコロナ禍前の半数近くまで戻り、広告を抑制するなどのコスト削減も進めたが、2年ぶりの黒字化は果たせなかった。

 「感染(拡大)によって、ご…

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内藤尚志
経済部
専門・関心分野
雇用・労働、企業統治(ガバナンス)、経済政策