脱サラMR、職域接種にかける願い 職場で防ごうコロナも風疹も
松浦新
東京・日比谷の高層ビル21階にある社員食堂が3月、新型コロナワクチンの職域接種会場に「変身」した。
会場を設けたのは大手会計事務所グループ、EYジャパン。3週間にわたって約4千人が接種を受けた。
「こちらで問診を受けていただいて、接種に進んでください」
案内役を務めたのは斧原邦仁(くにひと)さん(60)。集団接種をコーディネートする「レクタス」(東京都)の社長だ。
第二の人生は予防で
斧原さんは大学時代にアメリカンフットボールで鍛えた体と物腰の柔らかさが持ち味。大手製薬会社の医薬情報担当(MR)として営業の第一線を経験してきた。
「第二の人生」を考えていた…