育休後の働き方、不安を抱える人へ 復職の前後に大切なのは…
育休が終わり、職場に戻る人も多い季節。子どもが環境に慣れるための「慣らし保育」の期間も含め、職場復帰の前後は不安でいっぱいの親も多いと思います。
「上司に何を、どこまで伝えれば」「子どもの急病で仕事の予定を変更せざるを得ない場面も出てくるかも」。様々なケースにどんな風に対応していけばいいのか、育児をしながらの働き方に詳しいコンサルタントの山口理栄さんに聞きました。
慣らし保育は「子どものために必要な期間」
――「慣らし保育」に戸惑う親もいると聞きます。
自治体や保育園、認可と認可外によって違いがあるようですね。
まずは、お子さんを通わせる保育園の方針をきちんと聞くことからです。職場の状況と折り合いが付かなければ、期間短縮について保育園と交渉するという方法もあります。園の方針がわかったら、すぐ会社や上司に共有しましょう。期間がはっきりわからなければ、「標準的な慣らし保育の期間はこれくらいです」と伝えましょう。
――「復帰早々、また早退か」などと上司や職場が理解していない場合も考えられます
子どもが新しい環境に慣れるために必要な期間であることをきちんと説明しましょう。大人だって環境が変わればストレスを感じますよね。なぜそうした期間が設けられているのか、理由も併せて伝えられればよりよいでしょう。
家に子どもがいる状態で仕事をしないのが本来的にはベストだとは思いますが、たとえば慣らし保育の期間中に「昼には迎えに行かなければならないのですが、午後から在宅勤務を使わせてもらえれば仕事は可能です」など、自分の状況に応じて希望する働き方を伝えるという方法もあるでしょう。あるいは、時間単位の有給休暇を使うのも一つです。
慣らし保育期間に限ったことではありませんが、育休後の働き方そのものについて、復帰前後に上司や会社としっかりやりとりをしておくことが何より大切なのです。
子育てと仕事、両立のために必要なことは
――具体的には何をどう伝えればいいですか
さまざまな場面で申し上げて…
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- 【視点】
自分を振り返っても、育休からの復職直後はいっぱいいっぱいで、なかなか職場全体を見渡すことができませんでした。 一方で、職場には、育児だけでなく、自分の病気や家族の介護・看護など、目に見えない事情をもった方がたくさんいます。 リモートワー
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