畑に集まりレンコンがぶり…増えるカモの食害 レーザー使った対策も
友永翔大
新潟県長岡市中之島地区の特産品「大口れんこん」がカモの食害に悩まされている。近年被害が目立つようになり、被害額が1千万円超にのぼる年もある。生産農家や研究者らが対策に乗り出している。
「今年は収量が少ない中で打撃だ」。大口れんこん生産組合の高橋秀信組合長(67)は嘆く。「一度の収穫で5~10%のレンコンがやられる」という。
カモは年末以降、日暮れから早朝にかけてレンコン畑に集まり、収穫前のレンコンを食べる。かじられた部分が変色したり、泥水が入り全体が腐ったりして出荷できなくなるという。
カモの食害は30年ほど前からあったが、この10年ほどでひどくなった。「早朝、収穫で畑に行き、車のドアを閉めると、どっと真っ黒い塊が飛び立つほどだ」と高橋さん。春には植え付けた種が食べられ、レンコンが育たなくなることもある。3月末で収穫を終え、出荷は5月いっぱいまで続く。
「カモは賢い。同じ対策だと…」
市によると、被害額は特に2…
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