「貯金のルーブル、紙切れに」 モスクワ駐在員が語る現地の生活

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江口英佑
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 ウクライナに侵攻したロシアへの米欧の経済制裁で、ロシア経済にはどんな影響が出ているのか。ロシア国内の生活はどう変化したのか。日系企業で働くモスクワ駐在の日本人男性に現地の様子を聞いた。

 「給料はルーブル建てなので、もう紙切れです。それなりに貯金もしていたけど、あきらめるしかない」

 過去最安の水準まで落ち込んだルーブル。駐在員には、ビザやマスターカードなどクレジットカード使用停止も大きな影響がありました。一方で通常通りの生活もあると言います。その暮らしぶりはどのようなものでしょうか。

 男性は赴任と同時にロシアに…

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この記事を書いた人
江口英佑
経済部|金融担当
専門・関心分野
金融、自動車、鉄鋼、製薬
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    駒木明義
    (朝日新聞論説委員=ロシア、国際関係)
    2022年3月11日10時2分 投稿
    【視点】

    私のモスクワ在勤中にも、ロシアのクリミア占領でルーブルが急落。大変な目にあいました。もちろん、今の惨状とは比べものにはなりませんが。 私の場合、ルーブル建てで計算した給料をドルで送金されていたので、毎月の送金額がどんどん減っていったのです

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    吉岡桂子
    (朝日新聞記者=中国など国際関係)
    2022年3月11日23時50分 投稿
    【視点】

    突如、紙切れになる怖さ―。自らの国家の判断か敵対する国家による制裁かは別として、中国の人たちは抱えていると思います。豊かになればなるほど自らの資産は中国以外にもリスク分散させなきゃ、と。人々が抱える国家に対する不信感を肌身にしみて知るからこ

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