ウクライナ、ロシアとの交渉に合意 ベラルーシ国境で前提条件なしに

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モスクワ=佐藤達弥 ワシントン=園田耕司

 ウクライナに侵攻したロシア軍は27日、首都キエフの掌握を狙い市街戦を続けた。北東部にある第2の都市ハリコフでも激しい攻防になった模様だ。一方、ウクライナのゼレンスキー大統領はこの日午後、同国の使節団が前提条件なしに、ベラルーシ国境でロシアと交渉することで合意したとSNSで明らかにした。

 ゼレンスキー氏の発表に先立ち、ウクライナとの協議を目指すと主張するロシア代表団が27日、ベラルーシに到着。同日午後3時までウクライナ側の代表団を待つとし、協議が行われず流血の惨事になれば、責任は同国側にあると警告していた。交戦は続いており、交渉の行方は見通せない。

 AP通信によると、ロシア軍はキエフへの進軍を試み、大規模攻撃に向けて進路を確保している可能性があるという。砲撃などでアパートや橋などに被害が出ており、市当局は、市街戦が継続していると住民に警告。シェルターに避難するよう呼びかけている。

 また、ウクライナ最大の工業…

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佐藤達弥
国際報道部
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昭和史、ジェンダー、中東・ロシア
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