【詳報】ウクライナ侵攻2、2月26~27日(日本時間)の動き
ロシアが隣国のウクライナに侵攻し、両軍の間で激しい戦闘が続いています。ロシア軍は東部と北部、南部の国境の3方向から侵攻し、チェルノブイリ原発を掌握するなどしながら、ウクライナの首都キエフに迫っています。欧米や日本などは制裁を拡大し、ロシアのプーチン大統領への圧力を強めようとしています。混迷の度合いが増すウクライナ情勢の最新状況をタイムラインでお知らせします。
(タイムスタンプは日本時間。括弧内は現地時間)
■■■日本時間2月27日■■■
23:50(モスクワ17:50)
ロシアで抗議デモ、900人以上が拘束
ロイター通信は、人権団体の情報として、ロシアによるウクライナ侵攻への抗議デモがロシア国内44都市で発生し、900人以上が警察に拘束されたと報じた。
23:30(キエフ16:30)
世界最大の航空機、アントノフ225ムリーヤが焼ける
ウクライナメディアなどは27日、首都キエフ近郊の空港に駐機していた世界最大の航空機「アントノフ225ムリーヤ」が焼けたと報じた。1980年代、旧ソ連時代のウクライナで宇宙船の運搬用に開発され、世界に1機しかなかった。
ムリーヤの詳しい損傷状況などは報じられていないが、駐機していたとされるキエフ北部の空港は、ロシア軍からの攻撃を受けていた。
ムリーヤはウクライナ語で「夢」という意味で、全長84メートル、全幅約88メートル。旅客機のエンジンは左右に1基ずつしかないことが多いが、ムリーヤは3基ずつ搭載していた。本体の重量は約175トンで、総重量が最大600トンでも離陸できた。
2010年にはタイから日本の中部空港に、給油目的で初飛来。20年5月にも、新型コロナウイルスに対応するための医療物資をカナダへ運ぶため、中部空港に寄航していた。
23:20(モスクワ17:20)
モスクワ発パリ行きアエロフロート、バルト海上空で引き返す
ロイター通信は、リアルタイムで飛行情報を提供する「フライトレーダー24」の情報として、モスクワ発パリ行きのアエロフロート・ロシア航空の飛行機が、欧州諸国の上空飛行制限の影響を受け、バルト海上空で引き返したと報じた。
ロシアのウクライナ侵攻を受け、欧州やカナダなどがロシアの航空機の乗り入れを禁止する意向を固めている。ロシアの独立系リベラル紙「ノーバヤ・ガゼータ」によると、同様の措置をとる国はバルト3国やフランス、スペイン、カナダなど計25カ国になっているという。
22:30(キエフ15:30)
ゼレンスキー大統領、ロシア側との会談合意をSNS投稿
ゼレンスキー大統領は27日、「ベラルーシのルカシェンコ大統領と対談した結果、ウクライナの代表団が、ロシア側とベラルーシ国境のプリピャチ川地域で前提条件なしに会談することで合意した」と、自身のSNSで明らかにした。
ロシアはベラルーシ南東部の都市、ゴメリでの交渉を提案していたが、ゼレンスキー氏はベラルーシ側から攻撃を受けているとして、ベラルーシ国内での開催を拒否していた。
ゼレンスキー氏の投稿によると、ルカシェンコ氏はウクライナの代表団の移動中や交渉中、ベラルーシ領土内の全ての飛行機やヘリコプターが地上に留まるようにすることを受け入れた。
22:30ごろ(モスクワ16:30ごろ)
プーチン大統領、戦力の特別態勢を命令 NATO指導層を批判
ロシアのプーチン大統領は2…
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