21年の死者、戦後最多145万人 デルタ株流行が影響 厚労省速報

有料記事

久永隆一
[PR]

 2021年に亡くなった人は前年より6万7745人(4・9%)増え、戦後最多の145万2289人となった。厚生労働省が25日、人口動態統計の速報値(外国人を含む)を公表した。死者数の増加は2年ぶりで、新型コロナウイルスのデルタ株の流行が影響した。出生数は84万2897人で過去最少となった。

 死者数は20年に11年ぶりの減少となったが、再び増加に転じた。

 死因が公表されている21年1~9月分のデータをみると、新型コロナによる死者は、前年の同じ期間より1万4563人多かった。ほかにも老衰が1万5035人、誤嚥(ごえん)性肺炎が5429人増えた。いずれも「高齢化が背景とみられる」(厚労省担当者)という。

 一方、21年の出生数は前年より2万9786人(3・4%)減った。感染拡大で出産を控える動きが影響することも懸念されたが、厚労省担当者は、コロナ禍前と比べても「例年並みの減少」と分析する。

 婚姻数は51万4242組で…

この記事は有料記事です。残り80文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事を書いた人
久永隆一
さいたま総局次長
専門・関心分野
社会保障、教育、こども若者、貧困、人口減少