控訴審も「違法」、亀田氏側へ賠償額1億円 JBCの破綻現実味

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塩谷耕吾

 プロボクシング元世界王者の亀田興毅氏ら3兄弟側が日本ボクシングコミッション(JBC)から受けた処分の是非が争われた訴訟の控訴審判決が24日、東京高裁であった。石井浩裁判長は、一審・東京地裁に続いてJBCの処分は違法との判断を示し、JBCとその理事らに約1億円の賠償を命じた。賠償額は、一審の約計4550万円から倍増。JBCの財政は深刻なダメージを受けることになった。

 日本ボクシングコミッション(JBC)が設立されたのは1952年。日本人初の世界王者をめざす白井義男の世界戦を日本で開催する環境整備のためだった。

 以来70年、JBCはジムのオーナーやプロモーターらから独立した中立公正な統括組織として、国内のプロボクシングの試合を管理、運営してきたが、ここに来て存続が不透明な事態となっている。

 一審から倍増となる約1億円の賠償命令を受け、JBCの永田有平理事長は「正直ちょっと、驚いた」と語った。

 JBCの財務諸表によると…

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この記事を書いた人
塩谷耕吾
スポーツ部|五輪、柔道、ボクシング
専門・関心分野
五輪、スポーツビジネス、ベッティング、井上尚弥