焦る首相、「全然進んでいないじゃないか」 ワクチン接種わずか2%

有料記事岸田政権オミクロン株

坂本純也
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 新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」による感染拡大が続くなか、ワクチンの3回目接種が進んでいない。首相官邸のホームページ(HP)によると、25日時点で接種率は2・1%にとどまり、政権内には焦りが募る。

 「全然進んでいないじゃないか。もっと加速できないのか」

 1月中旬の首相執務室。事務方から3回目接種の進捗(しんちょく)について報告を受けた岸田文雄首相が珍しく声を荒らげた。前日より1万回程度しか増えていないことに不満を抱いたという。ちょうど首都圏など1都12県に「まん延防止等重点措置」を適用する方針を決めた時期だ。

止まらぬ「まん延防止」ドミノ

 オミクロン株が広がり始めた昨年12月、政府は原則8カ月とした2回目から3回目の接種間隔の短縮に乗り出した。感染防止の「切り札」と見込んでの方針変更だったが、感染拡大のスピードの方がはるかに速かった。

 3回目接種の動きが鈍いのに…

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