米国の5Gが機体に影響? ANAが計20便を欠航

松本真弥
[PR]

 全日本空輸は18日、米国で高速通信規格5Gのサービスが始まるのに伴い、ボーイング社から777型機の運航見合わせを求められたとして、米ロサンゼルス・ニューヨーク・シカゴなどと羽田・成田の国内2空港を結ぶ当面の計20便を欠航すると発表した。旅客は10便、貨物が10便で約650人に影響するという。

 全日空によると米国の航空当局が昨年12月、5Gが航空機の電波高度計に影響を与えるおそれを指摘し、今月13日には影響を受ける可能性がある空港を示していた。ボーイング社は777型機を運航する全航空会社に、着陸時の機体制御に影響を及ぼす可能性があるとして運航制限を求めたという。日本航空も欠航が生じるとしている。

 全日空によると、既に5Gサービスが始まっている日本や欧州では、機体への影響例は報告されていないという。

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

【春トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

この記事を書いた人
松本真弥
経済部|エネルギー・金融担当
専門・関心分野
九州経済、運輸、SAF