阪神・淡路大震災から27年 大槌でも慰霊の灯り「お互いに忘れず」

西晃奈
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 阪神・淡路大震災から27年を迎えた17日、岩手県大槌町でも慰霊の催しがあった。2012年に神戸市にある「1・17希望の灯り」から分灯された中央公民館前の「希望の灯り」に2人が祈りを捧げた。

 追悼行事は13年に始まり、今年で10回目。希望の灯りの前に「1・17」とキャンドルを並べ、発生時刻の午前5時46分に合わせて黙禱(もくとう)した。

 16日未明にはトンガ諸島の海底火山噴火に伴い、県内の沿岸部で津波警報が出された。車で高台へ避難したという八幡幸子(ゆきこ)さん(71)は「いつ昨日のような災害が起こるか分からないと改めて感じた。今日一日をみんなが無事に過ごせるよう祈りました」、三陸自然学校大槌代表の臼沢良一さん(73)は「お互いにあの時を忘れず、心をつないで頑張っていく。それが生かされた者の務めです」と話した。(西晃奈)

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