医療従事者が3回目接種にモデルナ 交互接種の不安解消狙う

佐々木達也
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 福島県南相馬市は22日、医療従事者への新型コロナワクチンの3回目接種でモデルナ製を使用した。前回までのワクチンと異なる「交互接種」に、市民の理解を深めてもらうのが狙い。今後、市に配分されるワクチンはファイザー製とモデルナ製になる見込みで、来年2月1日から接種を始める65歳以上の高齢者に意向調査を進めている。

 この日、原町保健センターでモデルナ製ワクチンを接種したのは、相馬郡医師会南相馬支部の新道譲二支部長ら15人。1、2回目は全員がファイザー製だった。市は、こうした「交互接種」への不安解消につながることを期待している。

 市によると、来年3月末までに配分されるワクチンは約2万8500回分が予定されている。このうちファイザー製が55%、モデルナ製が45%という。

 市は2月1日からの接種対象になる高齢者に、3回目接種希望の有無、希望するワクチンなどの意向調査を実施中だ。12月末までの回答を求めているが、希望するワクチンに偏りが出る可能性がある。

 交互接種を終えた新道支部長は「モデルナ製は職域接種などで使われており、大きな問題はないと思う。(交互接種でも)できるだけ早く3回目の接種をしたほうがいい」と話す。市の担当者も「基本的には希望するワクチンを接種するが、偏りが出ると遅れることも有り得る。早期接種のために変更をお願いすることもある」とした。

 市によると、2回目の接種率は、11月6日現在、対象者の90・9%。(佐々木達也)

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