3回目接種にモデルナワクチン、厚労省部会が承認 前倒しに活用へ

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市野塊 枝松佑樹
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 厚生労働省の専門家による部会は15日、米モデルナ社製の新型コロナウイルスワクチンについて、3回目接種に使うための特例承認を了承した。厚労省は16日に正式に承認し、公費接種の対象とする見通し。3回目用として承認されたのは、米ファイザー製に続いて2種類目となる。政府は、ファイザー製を2回うった人もモデルナ製をうてるとして、3回目接種の前倒しに活用する考えだ。

 3回目の接種は、2回目接種から6カ月以上あけて、2回目までの半分の量を使う。モデルナ社が海外で実施した臨床試験(治験)では、18歳以上の約150人への3回目の接種で、ウイルスの感染を防ぐ「中和抗体」の量が2回目接種後の約1・8倍になった。

 副反応は2回目と同程度だった。18~64歳の3回目接種後7日以内の症状は、発熱7・0%(2回目接種後7日以内は15・5%)、悪寒40・3%(同45・8%)、頭痛58・9%(同56・1%)、筋肉痛49・6%(同57・4%)などだった。

 若い男性を中心に、接種後に心筋炎や心膜炎がごくまれに起こるとされ、厚労省は「重大な副反応」と位置づけている。モデルナ社は、数は少ないものの市販後調査の結果から、2回目よりも3回目の後の方が、心筋炎などのリスクが低い可能性があるとしている。

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