重視すべきはルールか意思か 関西スーパー統合騒動、専門家の見方は
栗林史子
最高裁までもつれこんだ「関西スーパーマーケット」と、阪急阪神百貨店をもつ「エイチ・ツー・オーリテイリング」の経営統合をめぐる争いに、ようやく決着がついた。14日には統合差し止めを申し立てていた首都圏地盤のスーパー「オーケー」の主張が最高裁で退けられ、統合に問題はないとする司法判断が確定した。専門家は今回の騒動をどうみているのか。
東京大学の田中亘教授(会社法)
ほとんどの株主総会は事前の議決権行使で賛否が決まるため、当日に投票が行われるのはまれだ。関西スーパーは株主が出席すれば、事前の議決権行使が撤回されるというルールを説明しておくべきだった。
投票制度を採用した場合、株…
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