「寅」の名たがわぬ面構え 水族館に顔がいかつい魚 トラ柄表示も

雨宮徹
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 【岡山】玉野市渋川2丁目の渋川マリン水族館(玉野海洋博物館)で11日から干支(えと)にちなんだ生き物の展示が始まった。来年の「寅(とら)」に関連し、和名や中国名に「トラ」「虎」が入った5種類の魚が分かるよう水槽の上にトラ柄の表示が付けられている。1月31日まで。

 水族館によると、飼育されている生き物約180種のうち、和名の中に「トラ」が入っている生き物はトラウツボ、サンゴトラザメ、トラザメの3種類。中国名の中に「虎」が入っているのは「虎魚」ことオニオコゼと「虎鰻」ことハモの2種類という。

 学芸員の坂口誠さん(65)のイチオシはウツボの一種で体長1メートルほどのトラウツボ。黄色と白色の体色が「トラ柄」に見え、鋭い歯と「皮弁」と言われる角のような突起が頭部に付いている。どの魚も基本的に活発ではないが、ずっと砂の中にいるオニオコゼに猛毒があるトゲ状の背びれがあるなど、どこかたけだけしい。虎の名がつくとおり「顔がいかつく、獰猛(どうもう)な種が多いです」と坂口さん。

 開館は午前9時~午後5時。水曜定休で12月29~31日と1月4日休館。問い合わせは同水族館(0863・81・8111)へ。

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この記事を書いた人
雨宮徹
姫路支局
専門・関心分野
ハンセン病、被爆者、歴史、災害、地方政治