国公立大の部活生と企業が就活で交流 参加はユニホーム姿 梅田

編集委員・中島隆
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 国公立大学の部活生の就職活動を応援するイベントがこのほど、大阪・梅田であった。北海道から九州までの体育会系の学生を中心におよそ300人が参加。商社、メーカー、銀行、鉄道など業種ばらばらの27社の人事担当らと交流した。

 このイベントは、国公立大学の部活生を支援している「部活のみかた」(本社・大阪府豊中市)が開いた。東証2部上場で不動産売買などを手がけている「ウィル」(本社・兵庫県宝塚市)の子会社だ。昨年はコロナの影響でオンライン開催だった。

 国公立大の部活は、私立に比べて資金が乏しかったり、プロの指導者がいなかったりといった厳しい環境の中で、目標に向かってがんばっている学生が多い。そんな学生たちを「部活のみかた」は応援しているという。

 大阪市北区グランフロント大阪で11月29日にあったイベントに、学生たちは、それぞれの部活のユニホーム姿で参加した。自己PRになり、企業側の参加者も体育会出身者が多いため、親近感を増す狙いもあるのだとか。学生たちは午前10時から夕方6時すぎまでみっちり、企業各社の説明を聞いた。今後、興味をもった企業と個別に話をしていくという。

 参加した大阪大アメフト部の3回生で、ポジションは「タイトエンド」の石田恭也さん(21)は「どの会社も面白そうなので、業種の幅を広げて就活を考えていきます。何よりオンラインではなく対面で話を聞けるのがうれしい」と話す。

 同じ部の3回生で、戦術分析をする「アナライジングスタッフ」の千葉瞳さん(21)は「企業のみなさんが、私たちのどういうところを見ているのかを知りたいと思います」と語る。さすが分析屋、である。

 12月には東京、来年1月に再び大阪と東京で開催予定。現在、参加学生を募集中で、「部活のみかた」のホームページ経由で申し込む。「吹奏楽部など文化系の部活生も大歓迎です」と広報担当者。

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