電動キックボード、悪質違反は即反則切符 けが人急増で警視庁が方針

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大山稜
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 【東京】電動キックボードによる事故を防ぐため、警視庁は、悪質な交通違反について現場で反則告知書(青切符)を交付する方針を固めた。これまでは違反を現認しても、車両が道路交通法上の「原付きバイク」に該当するか鑑定が必要で、指導や警告にとどまっていた。データベースを作り、現場ですぐに判断できるようにするという。早ければ12月上旬に開始する。

 電動キックボードは、車輪とモーターが付いた板に立ってハンドルを操作する電動モビリティー。大半が道交法で「原付きバイク」に分類され、運転には免許が必要で、ブレーキ、バックミラーといった整備も欠かせない。ただ、市販の車両は種類が多く、原付きに当たらないものもあるとみられ、青切符を切るには科学捜査研究所での鑑定が必須だった。都内では、これまで一度も運転者が青切符を交付されたことはない。

 一方で、歩道での走行や整備不良といった違法行為が相次いでおり、警視庁による警告は1~10月だけで157件に上った。けが人を伴う事故も11月までに60件起き、記録を取り始めた前年6~12月の3件を大幅に上回った。

 新宿区では6月、無免許で信…

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この記事を書いた人
大山稜
仙台総局|行政担当
専門・関心分野
気象、防災行政、労働