日産、EV向けに5年で2兆円投資 全固体電池「28年度に実用化」

神山純一
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 日産自動車は29日、安全性が高く小型化が可能な「全固体電池」を2028年度に実用化すると発表した。今後5年で約2兆円を投資し、電気自動車(EV)の開発を加速させる。

 30年度までに発売する新型車のうち、車種の50%以上をEVとハイブリッド車(HV)の電動車にする。EVの量産で先行しているが販売数はまだ少なく、新型電池を開発し巻き返しをねらう。

 この日公表した30年までの長期計画で目標を示した。全固体電池は24年に横浜工場内に試作品の生産ラインを設ける。28年度には搭載したEVを発売する。

 EVで出遅れているとされる日本勢は、電池の開発に力を入れている。全固体電池の実用化の時期について、トヨタ自動車は「20年代前半」、ホンダは「20年代後半」と表明していた。日産はこれまで「20年代後半」としていたが、今回明確な目標年を区切った。(神山純一)

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