東京五輪でのSNS誹謗中傷 分析対象の87%が女子選手を標的

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ロンドン=遠田寛生
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 世界陸連は25日、今夏に開催された東京オリンピック(五輪)期間中に、陸上選手らがSNS上で受けた誹謗(ひぼう)中傷の調査結果を発表した。

 調査は問題の実態を把握することを目的とし、開会式の1週間ほど前となった7月15日から閉幕した後の8月9日まで実施した。

 東京大会に関係する現役選手やOBら、200人の中から選んだ161人のツイッターアカウントを対象に24万707の投稿を分析したところ、132件の誹謗中傷が確認されたという。

 うち115件が女子選手に対するもので、全体の約87%だった。被害にあった選手らは23人いたという。

 内容は性差別が最多の29%で、人種差別が26%。ほかにも同性愛やトランスジェンダーに対する差別的な言葉も飛び交った。証拠のないドーピング疑惑も25%あったと指摘している。

 世界陸連のセバスチャン・コ…

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    長島美紀
    (SDGsジャパン 理事)
    2021年11月26日10時58分 投稿
    【視点】

    国際NGOプラン・インターナショナルが昨年発表したオンラインハラスメントに関して日本を含めた31カ国の1万4000人以上の15歳から25歳の女性を対象に行われた調査では、「若くて女性である」というだけでオンライン上の攻撃対象にされること、さ

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    井本直歩子
    (元競泳五輪代表・途上国教育専門家)
    2021年11月27日0時3分 投稿
    【視点】

    東京オリパラで悪化したアスリートへのSNS誹謗中傷は、日本でも多くの選手が標的になり、問題になりました。 この状況に対し、世界陸連が調査に乗り出したのは非常に大きな意味があり、選手を守ろうとする姿勢が露わになっていて、歓迎します。激化

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