ボージョレ解禁、深夜に乾杯 「家飲み」需要で販売回復の期待も

山下裕志
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 フランス赤ワインの新酒「ボージョレ・ヌーボー」の販売が、18日午前0時に解禁された。新型コロナ禍が落ち着き、飲食店での酒提供や深夜営業も順次「解禁」された秋。今年の味を楽しもうと、あちこちで乾杯の声が上がった。

 ワイン輸入・販売のヴィノスやまざき(静岡市)は今年の解禁にあわせて、東京・銀座に新たにワイン販売店を開店。オンラインでフランスの生産者とつないで解禁イベントを開き、待ちわびた来店客がカウントダウンに続いて乾杯した。

 飲み仲間とイベントに来た都内の男性(54)は「ワインを味わったり、仲間と集まったりするのは、人間として生きる豊かさにつながる。こうして仲間と新酒を飲めてうれしい」と話した。

 今年は4月の霜害でブドウの収穫量は減ったものの、果実感と酸味のバランスがとれた味わいに仕上がったという。同社はコロナ下で「家飲み」の需要も高まっているとみて、販売量を前年より約3割伸ばす目標を立てている。

 ヴィノスやまざき銀座店の福井謙一郎店長は「収穫期に晴天が続き、熟したブドウができた。食事にあわせて楽しめる味です」とPRした。

 大手のメルシャンによると、ボージョレ・ヌーボーは輸出量の半分ほどを日本向けが占める。ただ、日本の輸入量も近年は減少傾向にあり、昨年はピークだった2004年の3割ほどだったという。

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