習近平氏のあくなき権力集中 毛沢東時代と酷似、つきまとう危うさ

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北京=冨名腰隆
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 「2035年までに東の大国(中国)が現代化の世界地図を塗り替える。社会主義大国が現代化を基本的に実現すれば、人類に全く新しい選択を提供することになる」

 国営新華社通信は決議採択に先立つ8日、「不可逆的な歴史過程」と題した記事を配信。習近平(シーチンピン)総書記(国家主席)を、「マルクスはあらゆる時代に大人物が必要だと指摘した。習総書記は長年の課題を解決し、大事を成した」と持ち上げた。

 今回の歴史決議に込められた意味は、大きく二つある。一つは毛沢東の「立ち上がる時代」、鄧小平の「豊かになる時代」を経て、中国が新たな「強くなる時代」へ本格的に入ったこと。もう一つは、来年の党大会以降もその時代を率いるのが習氏であるという宣言だ。

党関係者「歴史決議は紛れもない布石だ」

 中国共産党の統治は、時代ごとに個人への権力集中か、集団指導体制かで揺れ動いてきた。過去の歴史文書は変化に道をつける役割を果たしてきた。

 毛は1945年の歴史決議で…

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この記事を書いた人
冨名腰隆
政治部次長|政党担当
専門・関心分野
日中外交・安全保障、日本政治、中国政治