函館市電に冬の装い ササラ電車が試運転

三木一哉
【動画】冬の市電を守る除雪車両「ササラ電車」の試運転が10日、函館市内であった=三木一哉撮影
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 北海道函館市で10日、冬の市電を守る除雪車両「ササラ電車」の試運転があった。雪国ならではの名物車両で、約200本の細く割った竹を束ねたササラが、1両につき900束使われる。ササラのブラシが回転すると、レール上の積雪を、軽い雪でははね飛ばし、圧雪ではこそぎ落とす。

 函館市電のササラ電車2両は、明治生まれの車体を改造したベテラン。昨冬は12日間出動した。谷上洋佑技師は「雪とともに小石を巻き上げることがあるので、車で並行して走るときは気をつけていただければ」と話した。

 ササラ電車は札幌市で考案され、函館では1937年に導入。今も両市の市民の足を守り続けている。

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この記事を書いた人
三木一哉
横浜総局|相模原地域担当
専門・関心分野
相模原の歴史、東アジアと日本のかかわり、公共交通など