破裂封筒に単3電池、「USB」表記で警戒心解く狙いか? 不自由展
藤牧幸一
「表現の不自由展」の関連展示をしていた名古屋市中区の施設に郵送された封筒が破裂した事件で、発火装置に単3電池が使われていたことが捜査関係者への取材でわかった。封筒には「USB在中」と記されており、愛知県警は、犯人がUSBメモリーと形状の似た電池を使うことで、警戒されずに開封させようとしたとみている。
県警などによると、封筒は市施設「市民ギャラリー栄」宛てに速達で届いた。7月8日朝、差出人の団体名を不審に思った施設職員が、警察に相談した上で、ハサミで開封したところ、10回ほど破裂音がした。けが人はなかった。
同ギャラリーでは、国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」の出展作品の展覧会が開催されていたが、3日目で中止された。封筒には展覧会の中止を求める文書が添えられており、県警は威力業務妨害容疑で調べている。
捜査関係者によると、封筒の…