フェイスブック、投稿の顔認識を停止へ 10億人分の顔データは削除

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サンフランシスコ=五十嵐大介
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 米メタは2日、傘下のフェイスブック(FB)の「顔認識機能」を数週間以内に停止すると発表した。顔認識のために蓄積していた10億人分以上の顔写真データも削除するという。FBへの批判が強まるなか、「社会の懸念の高まり」を考慮したとしている。

 FBの顔認識機能は、2010年に導入された。顔写真や動画が投稿された場合、FBが持つ利用者の顔データをもとに自動的に認識して、顔写真と利用者の名前をひもづける「タグ付け」などの操作を提案するしくみ。FBの利用者のうち、3分の1以上がこの機能を「オン」にして利用しているが、これをなくすことにした。

 自分がこの機能を「オン」にしているかどうかは、FBアプリの「メニュー」から「設定とプライバシー」の「設定」を選び、「顔認識機能」を選ぶと確認できる。

機能廃止の狙いは? 顔認識技術は継続 

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 メタの人工知能(AI)部門…

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この記事を書いた人
五十嵐大介
サンフランシスコ支局長兼編集委員
専門・関心分野
テクノロジー、経済、グローバリゼーション
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    藤井涼
    (UchuBiz編集長)
    2021年11月4日11時24分 投稿
    【視点】

    顔認証技術については、各社が開発を競い合う一方で、度々プライバシーや人権に対する問題に直面しているほか、有色人種の方の認識率が低いことも指摘されています。また、米国の州や都市の中には、警察や政府機関による顔認証システムの利用禁止を決めたとこ

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