「成長と分配の好循環で、新しい日本を切りひらく」自民・岸田総裁

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【動画】自民・岸田総裁の第一声(提供:ANN各社)
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自民・岸田文雄総裁の第一声

 新型コロナウイルス感染症によって私たちの国は大きな転換を迫られている。これからどうするかを選ぶ選挙が、今日からスタートする。

 先日は福島をはじめ、東日本大震災の被災地をまわった。福島では東京電力福島第一原発廃炉の問題、処理水の問題など、まだまだやらないといけないことがたくさんあると痛感した。「東日本の復興なくして日本の再生なし」。この言葉をこれからも心に刻んでがんばりたい。

 復興とあわせ、日本の未来を考えていかなければならない。まずはコロナ対応。新規感染者数は福島においても200人を超えるといった大変な状況があったが、このところ数人程度に収まっている。

 しかし、油断はできない。病床を用意し、最悪の事態にもしっかり備えながら、ワクチン接種、検査態勢の充実、治療薬の開発を進めていかなければならない。

 こうした態勢が整うまで、暮らしを支えるための経済対策を用意しなければならない。仕事を支えるための持続化給付金なみの支給、雇用調整助成金、困っている方々に対する給付などもしっかり用意する。

 平時に近い社会経済活動を取り戻したならば、経済を動かしていかなければならない。経済の成長はもちろん大事なことだが、それとあわせて成長の果実を分配する。みなさんの所得を引き上げる経済対策を進めていきたい。

 日本の経済をまず大きくし、その成長の果実を一人ひとりの所得、給与という形で分配していく。そして思い切ってお金を使ってもらうと、これがまた次の成長につながっていく。こうした「成長と分配の好循環」を実現することで、新しい日本を切りひらいていくことができるのではないか。

 国際状況を考えると大きな変化が起こっている。東アジアにおいては、ミサイル発射されるといった不穏な状況の中にある。命や暮らしを守るため、日本の国家安全保障戦略をはじめとする基本的な考え方も、この厳しい状況にあわせていかなければいけない。

 この選挙は未来選択選挙だ。信頼と共感の政治を進めたい。ここに一冊のノートがある。私が長年、国民の声を書きとどめてきたノートだ。このノートは国民の皆さんとの約束の証しだ。みなさんとともに新しい時代を切りひらいていきたい。(福島市)

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