第1回眞子さまの苦しみ、人ごとではない 北原みのりさんが語る女性の結婚

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聞き手・荻原千明

 秋篠宮家の長女眞子さま(29)と小室圭さん(30)の結婚をめぐり、眞子さまの苦しみに思いを寄せる女性が多い――。作家の北原みのりさんはそう指摘し、皇室と日本社会のあり方に危機感を募らせる。その理由や、今回の結婚を通して見えてきた皇室の姿について話を聞いた。

     ◇     

 皇室の女性がこれほど人権侵害をされていいのか。眞子さまと小室圭さんの結婚をめぐる動きの中で、怖さを感じています。

 そして、そんな眞子さまを応援する女性が実はすごく多い。人ごとじゃないってところがあるからだと思います。

 「結婚しないと家の外には出られない」と感じている女性はたくさんいます。「女の子がひとり暮らしをするなんてとんでもない」「親が認める相手としか結婚しちゃいけない」という価値観はまだまだ根深い。女性の人生に対する「家族」や「家」の拘束力はいまだに強いです。

眞子さまと小室圭さんが今月26日、結婚します。結婚をめぐる動きの中で見えてきたものとは何か。記事の後半では北原さんが、「皇室の中にいる女性の人権」について語ります。

「秋篠宮家の長女」ではなく

 フェミニストの正論としては…

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    北郷美由紀
    (朝日新聞編集委員=SDGs)
    2021年10月13日0時54分 投稿
    【視点】

     「見えたもの」を識者の視点を借りて確認し、自分が暮らす社会の課題として向き合う。そのことを読者のひとりとしても続けたいと思います。  試されているのは他者への想像力ではないでしょうか。女性をとりまく「家」の拘束力や、出産に対するプレ

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