(いにしえナビ)中級・下級貴族の邸宅も記載
北村有樹子
仁和寺所蔵「京中図」
京都の世界遺産・仁和寺の霊宝館で、秋季名宝展が開かれている。平安時代に寺を創建した宇多天皇と、宇多天皇に重用されて右大臣まで上り詰めた菅原道真の、2人にまつわる宝物を公開している。
初公開されたのが、江戸時代に作られた京都の地図「京中図(きょうちゅうず)」。国重要文化財で、黒塗りの手箱に入った寺の重要な古文書の一つだ。平安時代後期から鎌倉時代前期の街並みを描いている。大きさは縦142・4センチ、横102・0センチ。「拾芥抄(しゅうがいしょう)」という中世の百科事典に何枚にもわたりつづられている地図を、1枚仕立てにしたものという。
仁和寺管財課の朝川美幸学芸…
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