年金誤送付問題、残り約250万人分も委託業者が担当 厚労相は陳謝

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村井隼人 滝沢卓
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 日本年金機構で「年金振込通知書」の宛名と通知書の内容を取り違え、約97万件の誤送付が起きた問題で、後藤茂之厚生労働相は7日、「国民にご迷惑をおかけし、深くおわび申し上げる」と陳謝した。一方、この問題で立憲民主党などが開いた合同ヒアリングでは、厚労省側が別の約250万件の通知書についても引き続き、取り違えをした同じ業者に委託する方針を明らかにした。

 後藤氏は報道陣に対し、原因について調査中としつつ、「びっくりされた方も大勢おられると思う。不安を解消できるよう相談対応の体制を万全にし、委託方法も含めて検証や再発防止をしたい」と述べた。

 同日の合同ヒアリングでは、立憲民主党の長妻昭氏の質問に対し、厚労省側は、誤送付を引き起こした委託先のサンメッセ(岐阜県)が発送予定の残り約250万人分についても、そのまま委託するとした。

 機構によると、チェック体制に関しては、サンメッセが50から100通のサンプルを作成し、機構が通知書の宛名面とその通知面にズレがないか確認したという。長妻氏は「チェック体制が甘かったのではないか」と批判した。

 また、今回の事態が個人情報…

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