少子化相に野田聖子氏、経済安保相に小林鷹之氏 組閣人事が本格化
自民党の岸田文雄総裁(64)は3日、新内閣の顔ぶれを固めた。派閥のバランスや年代に配慮した陣容となり、閣僚20人のうち初入閣が13人に上るなど、刷新イメージを打ち出すねらいがあるとみられる。菅内閣は4日に総辞職し、同日夕に岸田内閣が発足する。
党総裁選で岸田氏が訴えていた経済安全保障を強化するための「経済安全保障推進法(仮称)」の策定などを担う新設の経済安保担当相には、衆院当選3回の小林鷹之元防衛政務官(46)=二階派=を充てる。
新型コロナウイルス対応を担う閣僚のうち、厚生労働相に後藤茂之元法務副大臣(65)=無派閥=、経済再生相に山際大志郎元経済産業副大臣(53)=麻生派=、ワクチン担当相には堀内詔子環境副大臣(55)=岸田派=が就く。
総裁選で岸田氏と争った野田聖子元総務相(61)=無派閥=は少子化相に起用。地方創生や男女共同参画、子どもの問題に対応する行政組織を創設するための担当相も担う。
萩生田光一文科相(58)=細田派=は経済産業相に横滑りし、茂木敏充外相(65)=竹下派=と岸信夫防衛相(62)=細田派=を留任させた。官房長官と財務相にベテランの松野博一元文部科学相(59)=細田派=と鈴木俊一元総務会長(68)=麻生派=をそれぞれ起用する一方、設置されたばかりのデジタル庁を担当するデジタル相には、衆院当選3回の牧島かれん党青年局長(44)=麻生派=を充てる。
岸田派からは堀内氏に加え、総務相に金子恭之元国交副大臣(60)、農林水産相に金子原二郎元参院予算委員長(77)と3氏が入閣。また、法相に古川禎久元財務副大臣(56)=無派閥=、文部科学相に末松信介元国土交通副大臣(65)=細田派=、環境相に山口壮元外務副大臣(67)=二階派=、復興相に西銘恒三郎元経産副大臣(67)=竹下派=、国家公安委員長に二之湯智元総務副大臣(77)=竹下派=、万博相に若宮健嗣元防衛副大臣(60)=竹下派=を起用する。
連立を組む公明党からは、国土交通相に斉藤鉄夫元環境相(69)を起用するが、公明党議員の再入閣は異例。斉藤氏は次期衆院選で広島3区から与党統一候補として出馬を予定しており、選挙対策上のねらいがあるとみられる。
官僚トップの事務担当として歴代最長の官房副長官を務めた杉田和博氏が退任し、栗生俊一元警察庁長官(62)が就任する。政務担当の官房副長官には、岸田派の木原誠二衆院議員(51)と磯崎仁彦参院議員(64)を充てる。
岸田内閣の顔ぶれ
再任…
【春トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら