東京都の地域政党「都民ファーストの会」は3日、都内で記者会見を開き、国政新党「ファーストの会」を立ち上げ、次の衆院選で候補者擁立を目指すと発表した。東京を中心に小選挙区での擁立を目指すが、人選や規模は決まっていないという。特別顧問を務める小池百合子知事は「私は関知していない」と述べており、小池氏には立候補の要請をしないとしている。
新党の代表は、都民ファ代表の荒木千陽都議が務める。国政進出の理由について、荒木氏は会見で、「(結党以来の)4年半もの間、都民の声が国政に届かず、もどかしい思いを幾度となく繰り返してきた」と説明。大都市と地方の税収の格差をならす「偏在是正」で失われた数千億円規模の財源の返還などを主張する方針だ。党の公約の詳細は後日発表するという。
候補者については現職の都議や公募により検討する。既存政党との連携については「志がある方と一緒に動いていきたい」と述べるにとどめた。
一方、小池氏は1日、記者団に「都民ファが何やら動いていることについて、私は関知しておりません」と述べ、都民ファの国政進出に関与しない姿勢を明確にした。荒木氏も3日の会見で「小池氏は都政に邁進(まいしん)して頂き、ファーストの会は国政に進出して都民の利益を追求していく」と述べ、小池氏は新党に関わらない見通しを示した。
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