岸田新総裁、幹事長や官房長官は誰に? 「安倍・麻生色」の濃さ焦点

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石井潤一郎

 決選投票までもつれた自民党総裁選は、国会議員の厚い支持を集めた岸田文雄前政調会長が制した。10月4日の国会での首相指名選挙を経て、第100代の首相に選出される。岸田氏は、どのような布陣で政権運営に臨むのか。注目は「政権の要」となる官房長官と、党幹事長だ。

 「官房長官は聞く力と総理との相性。幹事長は400人に近い国会議員をまとめる人柄、胆力」。岸田氏は21日、党内の若手らが立ち上げた「党風一新の会」との意見交換会に出席し、両ポストに必要な資質をこう語った。

 2020年の総裁選に続く2度目の挑戦となった岸田氏。今回は1回目の投票で1位につけたが過半数には届かず、党員・党友による「地方票」で河野太郎行政改革相に後れをとった。3位だった高市早苗前総務相を支持した議員らの協力も得て、国会議員票の比重が大きい決選投票で勝利を収めた。

 その議員らの協力に、岸田氏がポストでどう応えるか。「岸田さんが勝ってから話をしたい」(高市氏を支持していた細田派のベテラン)などと、党内の期待が高まっている。

岸田氏「私を支えて」 官房長官候補の資質は

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 岸田氏は、かつて4人の首相…

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この記事を書いた人
石井潤一郎
政治部|首相官邸取材キャップ
専門・関心分野
国内政治
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    林尚行
    (朝日新聞GE補佐=政治、経済、政策)
    2021年9月29日18時25分 投稿
    【視点】

    岸田さんはこの日夕方に自民党本部で開かれた就任会見で、党役員人事は明日までかかるとの見通しを示しました。まずは幹事長ポストを固め、総務会長、政調会長、選対委員長といった骨格を決めていくことになるようです。幹事長ポストをいつ、誰に打診するのか

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    前田直人
    (朝日新聞デジタル事業担当補佐)
    2021年9月29日22時17分 投稿
    【視点】

    岸田さんの記者会見で、気になる言葉遣いがありました。人事について「早急にたたき台を作り、しっかりと確認していきたい」と語った部分です。人事は自身の専権事項なのですが、「たたき台」をつくってだれとだれに相談し、「確認」していくということなので

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