【詳報】自民党新総裁に岸田文雄氏 「丁寧で寛容な政治を進める」
自民党の新しい総裁に岸田文雄氏が選出されました。今後の政権や党の運営、人事について、岸田氏はどのような方針を打ち出すのか。総裁選に敗れた河野太郎氏、高市早苗氏、野田聖子氏のこれからは――。総裁選の投開票を終えた後の29日の動きもタイムラインで追います。
19:45
岸田氏、赤坂の議員宿舎に戻る
自民党の岸田文雄新総裁は党本部を出て、東京・赤坂の衆院議員宿舎に戻った。党本部で記者会見を終えた後は、総裁室に入って報道陣の写真撮影に応じたうえで、1時間近くこもっていた。
18:30
岸田氏「決断すべき時は決断する」
岸田文雄新総裁の決断力についても質問が出た。政調会長時代、党内から「決められない」と指摘する声も出ており、岸田氏の課題とされていた。
岸田氏は「政治にとって決断力、これは大変重要だと思う」と切り出し、「政治が学術的な意見、評論家的な意見と違うのは結論を最後出すかどうかだ」と強調。トップダウン方式や、多くの人の意見を聞いてから決断を下す手法もあると紹介し、「どちらがいいということではなく、必要な場面で必要な決断の仕方を判断する、それが政治にとって大事だと思う」と語った。
また「私はできるだけ多くの皆さんの声を聞いた上で決断するという手法を、できるだけ大事にしていきたいとは思っている」と改めて自らの政治手法を訴える一方、「いずれにせよ決断をするのは政治であって、総理だと思っている。丁寧で寛容な政治を進めながらも決断するべき時はしっかり決断したいと思っている」と語った。
18:30
経団連会長「大いに期待している」
自民党新総裁に岸田文雄前政調会長が選ばれたことについて、経団連の十倉雅和会長(住友化学会長)は29日、報道陣の取材に「大いに期待している」と語った。
成長と分配を重視する岸田氏の経済政策「新しい日本型資本主義」を、「経団連が提唱しているサステイナブル(持続可能)な資本主義と、軌を一にする」と評価。「経済界も政府と一緒になって取り組みたい」と述べた。新型コロナ対策と社会・経済活動の両立のほか、脱炭素や社会のデジタル化実現に向けた大型経済対策にも期待を寄せた。
また、退任する菅義偉首相について、ワクチン接種推進やデジタル庁創設といった実績を挙げ「ご尽力に一国民として敬意を表したい」と話した。
日本商工会議所の三村明夫会頭(日本製鉄名誉会長)も同日、岸田氏の選出を受けて「政策手腕に大いに期待したい」との談話を発表。感染対策と社会・経済活動再開の両立に向けた戦略の具体化や、国の危機対応力を高めるための中長期的な道筋を描くことも求めた。
18:25
岸田氏「成長なくして分配なし」
自民党の岸田文雄・新総裁は…
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