八代・坂本町地区で最大5~6メートルかさ上げ 国が治水対策説明

村上伸一
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 昨年7月の豪雨災害で被災した熊本県八代市坂本町で25日、治水対策の一環として国が計画する宅地かさ上げなどについての住民説明会があった。市坂本支所があった坂本地区などの個別の住宅を対象に、最大5~6メートルから最小0~1メートルかさ上げする目安が示された。工期は今年度から約5年の見通しという。

 国はかさ上げや、集落を堤防で囲む輪中堤の整備を、八代市と芦北町、球磨村の計約50カ所で実施する方針。自宅のかさ上げが2メートルとされた住民からは「低すぎるのではないか」などの不満の声が出た。

 出席した国土交通省九州地方整備局八代河川国道事務所の担当者は、かさ上げの高さについて説明。球磨川の最大支流である川辺川に国が計画する流水型ダムや、田んぼに洪水時の水をためる遊水地の整備などを含む流域治水対策を取った上で、洪水時に想定される水位をもとに計算していると話した。(村上伸一)

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