学校配布の端末、パスワード設定は適切に 町田小6自殺受け文科相

伊藤和行
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 東京都町田市の市立小学校6年の女子児童(当時12)がいじめを訴える遺書を残して自殺した問題で、萩生田光一文部科学相は17日の閣議後会見で、悪口の書き込みに使われたとされる学校配布のタブレット端末のパスワードが当初、同一だったことを「不適切」とし、全国の教育委員会などに改めて適切な設定を求める考えを示した。

 同校では市の取り組みで、2019年度の途中から6年生に端末が先行配布されていた。女子児童の両親によると、端末のチャット機能で「うざい」などの悪口が書き込まれたとの証言がある。文科省が14日に市教委から聴取したところ、端末のパスワードが一時期、全員同じ「123456789」で、他人になりすましてログインし、書き込むことが可能な状態だったという。父親は「(端末がいじめの)温床になった」と訴えた。

 萩生田氏は17年以降、文科省のガイドラインなどで端末のパスワードは他人に知られない設定にすることなどを周知してきたとし、「原点に戻り安全性の確保の努力をしていきたい」と述べた。

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この記事を書いた人
伊藤和行
那覇総局長
専門・関心分野
沖縄、差別、マジョリティー、生きづらさ