「中等症全員を病床で診ることできず」 厚労相が国会で認める

田伏潤
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 田村憲久・厚生労働相は16日、参院厚生労働委員会閉会中審査で、新型コロナウイルスの感染が広がった8月の状況を振り返り、「残念ながら中等症全員の方々を病床で診ることができなかった」と述べた。立憲民主党の石橋通宏氏の質問に答えた。

 田村厚労相は8月5日の閉会中審査で、「中等症は原則入院。中等症のなかで医師が入院の必要がないとする方々は自宅で対応いただく」と発言。石橋氏はこの発言の一方で、厚労省が同月3日付で感染急増地域に対し、「入院治療は、重症患者や特に重症化リスクが高い者に重点化することも可能」とする新方針を通知したことで、自宅で亡くなる人が増えたと問題視した。

 田村氏は「事務連絡を出す、出さないという以前に、感染者が増えれば、より重い方々が優先的に限られた病床の中で入院をされる。そうなった時に、より多くの方々の命を救える体制を組みたいと事務連絡を出した」と述べた。(田伏潤)

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