禅寺で聞く「黙食」のススメ 考えを手放すきっかけに
久保智祥
広島市にある曹洞宗の古刹(こさつ)・普門寺に、副住職の吉村昇洋さん(44)を訪ねた。精進料理教室の先生でもある。テレビや雑誌に引っ張りだこの吉村さんに聞きたかった。コロナ禍に推奨される「黙食」。禅宗の食事作法でもあるけれど、どんな意味があるのですか。
「遠いところをようこそいらっしゃいました」
にこやかに出迎えてくれた吉村さんに案内されたのが、お寺の台所。ピカピカに磨かれたステンレスの調理台、壁にはこれまた光り輝くほど磨かれた鍋やフライパンがずらり。一瞬、キッチンスタジオに迷い込んだよう。
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ここで吉村さんが精進料理を…
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