「憲政の常道」破るか 衆院選、11月にずれ込む公算大

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上地一姫
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 菅義偉首相自民党総裁選(17日告示、29日投開票)に立候補しないことで、衆院選は衆院議員の任期満了(10月21日)以降の11月にずれ込む公算が大きくなった。衆院によると、任期満了を超えて選挙が行われたケースは過去になく、実現すれば現憲法下で初となる。

 菅首相は、自民党総裁の任期満了後に退陣する方向だ。新たな首相を選出する臨時国会は、自民党内で10月上旬の召集が検討されている。新内閣の発足後、直ちに衆院を解散した場合、日程上は10月19日公示、31日の投開票も可能となる。ただ、選挙の準備期間を考慮し、投開票日は11月7日以降となる可能性が高そうだ。

 すでに総裁選に立候補を表明…

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    南野森
    (憲法学者・九州大学法学部教授)
    2021年9月7日0時43分 投稿
    【視点】

    臨時国会の召集拒否が「憲政の常道」に反すると批判されるのと同じように、任期満了後の総選挙が「憲政の常道」に反すると批判できるかは、少々疑問です。   たしかに、現衆議院議員の任期満了後には直ちに新衆議院議員が新しい任期をスタートさせるこ

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