列車でワクチンGO 南アフリカ、「接種会場」が町にやってくる

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ヨハネスブルク=遠藤雄司
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 南アフリカで都市部から離れた地域で新型コロナウイルスのワクチン接種を推進しようと、列車を接種会場にする取り組みが8月に始まった。住民からは「診療所は自宅から遠く、駅で接種を受けられるようになってとても便利だ」などと歓迎の声が上がっている。

 9月3日午前、最大都市ヨハネスブルク郊外のスプリングス駅に、ベージュ色の列車が止まっていた。前日まで同駅で接種会場として用いられ、13日からは約3カ月間にわたって南西部の東ケープ州の複数の駅で接種を実施するという。

 政府系の運輸企業トランスネットでワクチン列車のマネジャーを務める、医師パバロ・モクワナ氏によると、寝台列車個室6カ所を利用し、スプリングス駅では8月19日から9月2日までに1日平均約90人ずつ、計千人以上に接種したという。

 南アフリカでは地方を中心に…

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この記事を書いた人
遠藤雄司
国際報道部・業務担当次長
専門・関心分野
アフリカ情勢、紛争、災害、事件