「見ざる 言わざる 聞かざる」政権にどう向き合うか

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 朝日新聞紙上で8年前から不定期連載してきた、長谷部恭男・早稲田大教授(憲法)と杉田敦・法政大教授(政治理論)の対談「考論」。8月21日のオンラインイベントには加藤陽子・東京大教授(日本近現代史)をゲストに迎え、「〈危機の政治〉と〈政治の危機〉」をテーマに、先の戦争になぞらえられることもある政府のコロナ対応などを振り返り、次期総選挙に主権者はどう向き合うべきかを語ってもらいました。

 まず、菅義偉政権の約1年の評価をそれぞれフリップに書いてもらった。

 加藤さんは「下駄(げた)を履かされた政権」。「官房長官としてとても政治力があるように見えていたが、実は、非常に日本的な新聞やテレビなどの忖度(そんたく)によって支えられ、言葉を『補充』され、下駄を履かされていた。そのことが首相になってだんだんわかってきた」

長谷部恭男・早稲田大教授と杉田敦・法政大教授、加藤陽子・東京大教授の3人による「〈危機の政治〉と〈政治の危機〉」をテーマにした対談。記事後半には、その模様を収容したアーカイブ動画(約1時間30分)があります。

 続く長谷部さんは「突っ込め…

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    プチ鹿島
    (時事芸人)
    2021年9月5日12時8分 投稿
    【視点】

    自民党の総裁選報道が活発になっています。次の総理が実質的に決まる選挙なので注目が集まるのもわかるのですが、菅首相のこの1年を問い続けなければいけないと思います。さらに言えば菅政権が終わることは「安倍政権」にも本当の区切りがつくことでもある。

    …続きを読む