「岬のマヨイガ」列車、舞台の大槌から出発 車内に画像
東野真和
東日本大震災後の岩手県大槌町が舞台の一つになっているアニメ映画「岬のマヨイガ」をPRしようと、映画のヘッドマークをつけた三陸鉄道の特別列車が25日、大槌駅から出発した。車内は映画の一場面を切り取った30枚の画像で飾られており、10月末まで運行する。
映画は、震災直後に家出した17歳の少女と両親を亡くした8歳の女の子が、海を見下ろす古民家マヨイガで老女と暮らしながら、過去を乗り越えようとする物語。県内在住の柏葉幸子さんの小説が原作だ。
作品には、大槌町内にある公民館や商店、川がほぼそのままの姿で登場する。そのため町では、ホテルや学校など35団体が「応援する会」を結成して、PR活動を始めている。
映画は27日から全国152館で公開されており、会の総裁を務める天満昭広さん(61)は「映画を見て町を訪ねてくる人が増えるはずだ。町の資源として活用したい」と期待を寄せた。