菅内閣不支持層の48%が山中氏へ 横浜市長選出口調査

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編集委員・堀江浩
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 22日投開票された横浜市長選で、当選した山中竹春氏は無党派層から39%の支持を集め、他の候補を圧倒していたことが朝日新聞社が実施した出口調査で分かった。市議らの支持が割れた自民党だが、自民支持層の投票先は小此木八郎氏と林文子氏に分散した。無党派層への浸透でも両氏は山中氏に及ばなかった。

 投票者における菅内閣支持率は34%、不支持率は63%だった。不支持層の48%は山中氏に投票していた。内閣支持層でも小此木氏への投票は37%にとどまり、菅義偉首相の支援は空回りした形となった。

 内閣支持率は無党派層で特に低く21%、不支持率は75%にのぼる。今回、無党派層は投票者の43%を占める最大勢力で、山中氏はその多くを引きつけた。山中氏は立憲支持層の75%を固め、共産、社民両支持層からも6~7割を得た。

 一方、小此木氏は自民支持層から38%しか得票できず、21%は林氏に回り、17%が山中氏に入れていた。小此木氏は無党派層への浸透にも強さを欠き、10%にとどまった。

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    前田直人
    (朝日新聞デジタル事業担当補佐)
    2021年8月22日23時11分 投稿
    【視点】

    元閣僚、元衆院議員、元参院議員、元知事と多彩な顔触れが争った横浜市長選。これだけ知名度のある候補者がそろったなかで、当選したのが、野党が推すほぼ無名の元大学教授だったのが一つのポイントだろうと思います。小此木氏がIRとりやめを掲げて出馬を決

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