二代目駅長にも県勲功爵 励ましに「ニャー」
高田純一
和歌山の知名度を高めた功績をたたえ、和歌山県は21日、三毛猫の「たま駅長」で知られる和歌山電鉄の猫駅長で、執行役員の「ニタマ」(メス、11歳)に県勲功爵(くんこうしゃく、わかやまでナイト)の称号を贈った。
貴志川線貴志駅(紀の川市)で「爵位」の授与式があり、ニタマ駅長は羽根付き帽子とロングマントの正装で臨み、仁坂吉伸・県知事から表彰状とメダル、キャットフードが贈られた。仁坂知事が「今後、会社で位が上がり、社長、会長もありうるかな」と述べると、ニタマ駅長は「ニャー」と鳴いて応えた。
この日、ニタマ駅長は朝ご飯のキャットフードをしっかり食べ、いつも通り午前10時に出勤。和歌山電鉄の小嶋光信社長は「駅長は朝ご飯を食べないと働かないんです。今日は元気よく鳴いている」と話した。観光で訪れた愛知県稲沢市の女性(30)は「電車が好きで利用したら授与式に出くわした。かわいい」と話した。
称号は2008年に初代たま駅長に、11年に観光施設アドベンチャーワールド(白浜町)のパンダ3頭に贈られ、3例目となる。