下鴨納涼古本まつり開幕 2年ぶり開催で「レアもの」も
小松万希子
下鴨神社(京都市左京区)境内の糺(ただす)の森で、恒例の「下鴨納涼古本まつり」(京都古書研究会主催)が11日に始まった。昨年はコロナ禍で中止したため、2年ぶり。16日まで。13日は荒天のため中止する。
25の古書店が参加し、歴史書や美術書、絶版本など約50万冊がずらりと並ぶ。店や本の数は例年よりやや少ないが、2年ぶりとあって「レアもの」や割引が多いという。感染対策で喫茶コーナーは設けず、持ち帰り飲料のみ販売する。毎年人気の児童書のコーナーもとりやめた。
石川古本店(左京区)の石川顕さん(47)は「本がたまった分、できるだけ安く売っている。普段なら1万円の本が500円均一のコーナーにありますよ」。小町書店(大阪市)の目玉は、1964年の東京五輪の様子を伝える当時の新聞記事で、初日で半分ほどが売れたという。
同志社大2年の足利岬さん(22)は「昨年から楽しみにしていた。本の量に圧倒されました」と笑顔。哲学書などを10冊ほど買ったという…